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2007年2月25日 (日)

スペイン語を効果的に習得する方法

 ここでは、日本語を母語とする者がスペイン語を学ぶ場合について話を進めましょう。学習者の母語と目標言語の関係が、学習方法に大きく影響を及ぼすからです。

  ある言語を読み・聴き・書き・話す能力は、それぞれ独立して養われるわけではありません。正確にスペイン語を読めなければ,たとえスペイン語を音として聞 きとることができても理解することはできません。また正確にスペイン語を書くことができなければ,当然スペイン語を正確に話すことなどできません。外国語 の学習ではまず情報をインプットすること,つまり読んで,聴くことから始めなければなりません.スペイン語を聴きそして読んで自分のものにする過程で,情 報をアウトプットする能力(書く・話す能力)が養われるわけです。前置きはこれくらいにして、スペイン語の上達方法を考えてみましょう。

 「上 達法」というのは曖昧な言葉なので、「スペイン語を効果的に習得する方法」についてお話したいと思います。まず、これは企業秘密なので、僕は原則として一 般公開はしないことにしています。したがって、この紙面でも全部は公開しません。なんだ、それなら、読むのはやめたという方は少し待ってください。全部は 公開しませんが、一部は公開します。一部だけでも十分に有益な情報です。

  さて、企業秘密の一般公開はしないと言いましたが、僕もスペイン語を教えて生計を立てていますので、授業の受講生には少しずつその方法を開陳しています。 ところが、僕が企業秘密を漏らしていることに気づく受講生は少ないですし(あまりにも当たり前のことを言っているので秘密であると気がつかない、もしくは 授業に集中していないので聞き逃す)、聞き逃さなかったとしても、時間と根気のいる作業なので、実際にやってみる人はあまり多くありません。もったいない ことです。今回は、このページにアクセスしてくれた読者のために、外国語学習でやってはいけないことを一つと、やってみるといいことを一つだけお話しする ことにします。あなた方はとても幸運な人たちです。

  まず、やってはいけないことからいきます。それは単語帳を作って単語を覚えることです。これほど時間がかかって効果が期待できない方法はありませんので、 もし英語の勉強でこれをしている人がいたら早速やめてください。なぜ単語帳を作って単語を覚えてはいけないかというと、語の意味はどの語と結合するかに よって決まるからです。語の意味を単独で記憶するという方法は非能率的です。単語帳による方法で効果が期待できるのはせいぜい一部の名詞だけでしょう。

  次に、ぜひやってみたらいいことです。それは次のような表現ノートを作ることです。まずノートを一冊用意してください。左のページにスペイン語の短文を、 そして右のページにその日本語訳を書いてください。あるいはこの逆でも構いません。授業で学んだ重要表現や新聞や本を読んで役に立ちそうな言い回しを見つ けたら、短文の形で上記のノートにまとめて行きます。ある表現が使われている文が長い文の場合は、西西辞典などで調べて、その例文を使って構いません。今 はパソコンのワープロソフトでこの作業をすることもできますが、実際に手書きでスペイン語を書くという行為からは多くのメリットがありますので、個人的に は手書きを薦めています。このような作業を繰り返して数ヶ月もするとノートの例文はかなりの量になります。さて、この表現ノートの活用法です。まず、スペ イン語の短文を音読する練習をします。そして文の意味が理解できるかをチェックします。意味が分からない場合は右のページの和訳をみてかまいません。こう してスペイン語の短文がすらすら読めて、意味も分かるようになったら、次に日本語のページをみて、スペイン語で言えるかどうかチェックしてください。最初 のうちは無理でしょう。しかしこの作業を繰り返すうちにだんだんと日本語をみて、スペイン語の文を言えるようになります。こうなったらしめたものです。ス ペイン語で言える短文の数が増えれば増えるほど、あなたのスペイン語による情報発信能力は向上しているからです。

[小池] (外国語学部新入生ガイドブックより転載)

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