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2007年3月15日 (木)

新作映画DVD紹介:Alatriste

Alatriste
 17世紀のスペインを舞台にした歴史冒険ドラマで、本年度のゴヤ賞三部門を受賞した作品です。スペイン・米合作で、主演はロード・オブ・ザ・リングのヴィゴ・モーテンセンで、イスパニア歩兵連隊の兵士アラトリステを演じています。ちなみに、イスパニア歩兵連隊とは、当時のヨーロッパ諸国で、泣く子も黙ると恐れられたスペイン精鋭部隊です。

 日本ではまだ上映されていないので、スペインから注文したDVDで見ました。見所は17世紀のスペインの様子が忠実に再現されているところです。特に興味深かったのがイスパニア歩兵連隊の戦闘場面です。この歩兵連隊の構成は、約3000人の兵士が12中隊に分かれ、鉄砲隊と長槍隊が中心でした。

 

Velasquez2
 長槍隊が使っていた槍は、ベラスケスの名画「ブレダの開城」の背景画面右側に林立して描かれていますが、見たことはありますか。ちなみに映画でもブレダの開城のシーンが出てきます。この映画を見て、なぜ長い槍が使われたのか、はじめてわかりました。この槍は攻めるよりも守るときに威力を発揮するのです。

 当時、戦場では、歩兵連隊の鉄砲隊が主力になりますが、銃は弾を詰め替えるのに時間がかかりました。この間に敵の騎馬兵から攻撃を受けます。そのとき、歩兵連隊は円陣を組み、長槍隊が無数の長槍を前方に倒して掲げ、盾とするのです。こうして、歩兵連隊が一匹の巨大なハリネズミのようになります。スゴイ発想法です。これでは、敵の騎馬兵も容易には近づけません。

 さて、この映画の原作は、アルトゥーロ・ペレス=レベルテのベストセラー小説
キャプテン・アラトリステ・シリーズ」です。すでに日本語版も出版されています。

 熱狂的なファンが多く、日本でも「13世紀トレドでアラトリステをチーム翻訳する」といったブログまで存在します。 ちなみにこのDVDはスペイン語字幕付きですので、スペイン語の勉強にも最適です。

 (スペイン語字幕付きのDVDによる学習法は前掲記事「スペイン映画DVDでリスニングのお勉強」をごらんください)

[瓜谷]

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