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2007年3月11日 (日)

スペインの移民問題:教育の現場で

スペインでニュースを見ていると、毎日のようにアフリカ大陸からの大量の密入国者が漂着し、保護される様子が映し出されます。彼等は、小舟にすし詰めの状態で、海を渡ってくるのです。多くは劣悪な船内で体をこわし、命を亡くすものも少なくありません。(関連記事「スペイン、押し寄せるアフリカ移民」

なぜ、こんなことになっているのでしょうか。スペインは1970年代までは欧州や中南米へ移民を送り出す国でした。しかし、最近は経済繁栄を謳歌するスペインを目指す不法移民が急増しています。

最新の経済成長率は4%に迫り、国内総生産はカナダを抜いて世界8位になっています。サパテロ首相は「一人あたりのGDPは2、3年後にイタリアやドイツを抜く」とまで言っています。このスペインの経済成長を支える要因のひとつが移民の労働力なのです。(関連記事「スペイン:経済成長に貢献する移民」

2000年時点でスペインの出生率は1,2%しかなく、EU15カ国の中でも最低です。つまり、日本同様、深刻な少子高齢化問題に悩んでいるのです。そこで、労働力を確保し、年金制度を維持するためにもスペイン政府は移民受け入れに積極的です。

そんな背景から、スペインでは様々な国や地域からの移民が急増しています。そのため、外国人のスペイン社会への同化に伴う様々な問題が浮上しています。教育現場における同化の取り組みを扱ったテレビ番組が放映されるのでご紹介します。

BS世界のドキュメンタリー[再] 

03/14(水) 前10:10 >> 前11:00  NHK衛星第1

スペイン:違いをどう受け入れるか▽移民の子供

スペインの中学校に転校してきた4人の移民の子どもたちに1年間密着し、異文化を受け入れることの難しさと大切さを伝える。スペインではアフリカや南米からの移民が急増している。北東部・バルセロナにあるカン・プーチ中・高等学校では、移民の子どもたちが生徒全体の16パーセントを占める。今回取材した4人の出身地はボリビア、アルゼンチン、モロッコ、ウクライナ、全員カタルニア語が全く分からない。初めは授業が理解できず、内にこもることが多かったが、教師らの協力で言葉を覚えると友達もできた。ただ、その過程ではさまざまなトラブルも起きた。モロッコ出身の男子が差別発言をされた時、教師はそれを授業に盛り込み、なぜ人種差別がいけないのかをクラス中で徹底的に議論した。05年、スペイン制作。

(http://www.ontvjapan.com/)

[瓜谷]

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