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2007年6月 6日 (水)

スペイン語の疑問:恋愛小説(複)は novelas rosa ?

 「恋愛小説」のことをスペイン語ではnovela rosaと言うのはご存知でしたか。
さあ、この複数形はどうなるでしょうか。novelas rosa ですか、それともnovelas rosasでしょうか。

 それでは、またまた南山大学の高橋覚二先生の「スペイン語の教科書に書いてないこと」のお世話になりましょう。高橋先生のご説明はいつも目から鱗でしょう?

§novelas rosa (恋愛小説) は novelas rosas の間違いではないですか?

いいえ,間違いではありません。でも最近は novelas rosas と書くことも多いです。白水社の『現代スペイン語辞典(改訂版)』(p.1221)には「形容詞では数変化しないことがある」と書いてありますが,正しくは「不変化。ただし数変化することもある」のはずです。

単数形を用いた novelas rosa では rosa は並置という役を果たしています。名詞を名詞のあとに置いて,あたかも形容詞のように働かせているのです。英語で材料を表す名詞を名詞の前に置いて stone bridge などと言うのに近いと思ってください。

並置とはいろんな意味で用いますが,ここでは無関係な語を並べて,それが複合名詞のようになって,新しい意味を作ることを指します。たとえば la ciudad satélite 衛星都市,el gorila hembra 雌ゴリラ,el hombre mosca ハエ男,el año luz 光年,などたくさんあります。これらは前側の名詞が複数になっても,後側は単数のままです。las ciudades satélite, los gorilas hembra, los hombres mosca, los años luz. 色の名詞も同じ事になります。faldas naranja オレンジ色のスカート,trajes kaki (caqui) カーキ(柿)色の服,などです。novelas rosa はこれに当たります。

最近は,語の成り立ちを知らずに,とくに頻繁に使う語は,形容詞化して複数になることがあります。最近の novelas rosa, novelas rosas の使用頻度は同じか,novelas rosas が多少上回る程度になっています
http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/%7Ektaka/dicgram/dicgram.htmより)

[瓜谷]

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