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2007年6月12日 (火)

旧作スペイン語映画紹介:蝶の舌

214mfdgbnfl_aa140_  「蝶の舌」は個人的に大好きな映画の一つです。旧作ですが、まだ見ていない、スペイン語学科生も少なくないでしょうね。ぜひ、一度は見てほしい作品です。

 内容を紹介すると、

   1936年のスペイン、ガリシア地方の小さな村。喘息のため遅れて小学校医入学した8歳の少年モンチョ(マヌエル・ロサノ)は、老教師グレゴリオ(フェルナンド・フェルナン・ゴメス)から勉強だけでなく自然界の神秘を教えてもらいながら成長していく。しかし、スペイン内戦が勃発し、彼らの平和な生活は一変してしまう…。
   スペイン国民文学賞に輝いたマヌエル・リバスの原作を、名匠ホセ・ルイス・クエルダ監督が映画化。戦争によって人々の平和がいかに崩されていくかが、牧歌的な映像美とともに痛切につづられていく傑作。クライマックス以降の展開に関しては、何も前情報を入れずに観ることをおすすめする。見終わって、しばらくは誰とも何も語れなくなるほど心を揺さぶられること必至だろう。(的田也寸志)

http://www.amazon.co.jp/蝶の舌-フェルナンド・フェルナン・ゴメス/dp/B00005YWD0/ref=pd_bbs_sr_1/250-1292795-3059443?ie=UTF8&s=dvd&qid=1181596946&sr=8-1より引用)

ついでに、レビューもご紹介しましょう。

レビュアー:    ニックの神風 (埼玉) - レビューをすべて見る
「牧歌的な映像美」と形容されるのが相応しい、序盤から中盤にかけての安穏とした村の暮らし。
モンチョと教師の自然で素朴なやりとりがとても温かいです。
また、それだけにとどまらず、村全体の安寧をモンチョを中心に広角的視野で描いています。
平和というものが特別なことでなく、地味でありふれたものであるというのを映像美に合わせて心優しく演出してますね。
それだけにラスト十数分のみで集約的に描かれる平和の瓦解の衝撃が強くすごい悲しい……
内戦の悲惨さは戦争と違って、戦闘が始まるそれより前、争いが始まると決まった直後から悲劇が始まることですね。
そして最後にモンチョがとった行動、複雑ですごく切ない~~このシーンはホント涙が出ます。

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レビュアー:    ゲバジジ (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る

どんな加害者でもどこか被害者の部分があり、どんな被害者もどこか加害者の部分があると思う。スペイン内戦が起きる前のガルシア地方の小さな町の人々の生活。豊かとは言えないが、美しい自然、助け合うコミュニティ、楽しい祭り。そんな人々を追った映像が美しい。小児喘息という持病を持っているモンチョに老教師グレゴリオ(名優・フェルナンド・ゴメス)は優しく接し、教室外でもいろんな事を教えてくれる。人々からの人望も厚い。時代は1936年、スペイン内戦勃発前夜である。町の人は共和派が多いみたいだ。モンジョの父は仕立屋稼業だが、かれも党員である。先生はもちろんそうだ。そんな静謐な世界も、共和派に対するフランコの反乱で生活は一変し、静かな町は恐怖の町になる。
共和派は一斉に検挙される。モンジョの父は母に強要され、党員章など証拠となるようなものはすべて焼き捨てる。多くの人々がそうした。そんななかで密告され、あるいは自分の考えを曲げない人たちは検挙され、教会に収容される。そして、フランコ軍がやってきて彼らを移送する。このシーンは涙なくしては見れない。見送る人々がどんな態度をとるのか。このシーンは映画を見ている側にも強烈に何かを訴えてくる。スペイン内戦はヒットラーが政権をとった3年後、第二次世界大戦につながる最初の戦争となった。移送された人たちの運命は言うまでもないだろう。呆然とした顔で去るグレゴリオ先生の悲しみ。比較的短い映画だが、名匠、ガルシア監督が戦争というものを声高ではなく、静かに、感動的に描いている。間違いなく傑作である。

http://www.amazon.co.jp/蝶の舌-フェルナンド・フェルナン・ゴメス/dp/B00005YWD0/ref= pd_bbs_sr_1/250-1292795-3059443?ie=UTF8&s=dvd&qid=1181596946& sr=8-1より引用)


まだ、主要なレンタルビデオ店で借りられるはずです。

[瓜谷]




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