書籍・雑誌

2011年4月16日 (土)

図書情報:魔術的なリアリズム・ラテンアメリカ文学の魅力とは

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ラテンアメリカ文学はお好きですか。とても魅力的なガイドブックが出版されました。

・・・たとえば、幻想文学と現実との距離感について。欧米文学(とその影響を受けた日本文学)に染まった目には、 fantasy と real は対立したり包含したりする概念になる。しかし、本書によると、幻想文学は、あくまで現実に基づいたものになる。一見「現実ばなれ」した描写でも、書き手は何らかの現実に依っているというのだ。ガルシア・マルケス「自分の書くものには現実に基づかないものは一つもない」の言葉は聞きかじっていたが、暴走した妄想や濃密な心性も、脳外に出た現実なのだろうね。・・・

続きは、「ラテンアメリカ十大小説」(わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる)をご覧ください。

瓜谷(http://twitter.com/urinozo

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2009年11月17日 (火)

図書情報:「スペイン語の落とし穴」

08508 またまたみなさんにお薦めできるスペイン語参考書を見つけました。「スペイン語の落とし穴(エミリオ・ガジェゴ著:白水社」という書籍です。

日本人学習者が陥りやすい過ちをたくさん集め、どうしたらスペイン語圏の人々にとって自然な表現になるかを懇切丁寧に解説してくれています。

たとえば、「Me quito las ropas antes de acostarme」とは言えませんが、その理由は、

まず、ropaは複数形になりにくい。単数形で、すでに身にまとっている洋服全体が含まれる。だから、その一部だけを指したければ、ropaでなくprendaにするか、単に服の種類を言えばいい。vestidoは特に女性のワンピースやドレス(vestido de noche)をいうが、民族衣装も意味する。trajeはスーツのこと。(同書:p.16)

日本人にとって、むずかしい類義語のニュアンスの違いの説明もたくさんあり、初級から上級のどのレベルの学習者にもたいへん役立ちます。

詳しい図書情報はこちらをごらんください。
http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08508

瓜谷

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2009年7月27日 (月)

図書情報:「国境まで10マイル」

206833 今日取り上げる本「国境まで10マイル」(デイヴィッド・ライス:福音館書店)はヒスパニックが主人公。テキサス州最南部、リオ・グランデ・バレー地域に暮らすメキシコ系ティーンエイジャーたちの物語です。中・高生向きの本ですが、大人が読んでも楽しめるおすすめの一冊です。今日はこの本の書評をご紹介します。

 

 この物語集はおとなになりはじめの恋の話、好きな子の話、バレンタインや誕生パーティ、ピニャッタ割りの話、ダンスと音楽と食べ物、そして貧しさと人種差別と、魔術師や魔術、ポップで暖かくて、どこか哀しい、たくさんの青春がつまっています。

 おとなの入り口で精一杯生きていく若い人たちの物語は、はるか遠い国の物語なのですが胸をうちます。

 

詳しくは、「国境まで10マイル」(えるふ通信)をご覧ください。


 

ご参考までに米国における中南米諸国からの移民問題を解説したビデオ映像もご覧ください。

 


 

[瓜谷]

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2009年6月 1日 (月)

図書情報:「会話にスパイス más más おいしいスペイン語」

41knf87t8bl_sl500_aa240_jpg スペイン語の会話表現をいろいろ覚えても、それが実際に、どのような場面で、どのようなニュアンスで使われているかを修得するのはたいへんです。日本にいながらにして生きたスペイン語表現のニュアンスが学べたらなあ、と思っていませんでしたか。

そんなあなたにおすすめな本が『会話にスパイス más más おいしいスペイン語』(NHK出版)です。著者は、マドリッドの大学で専任講師を務める森本祐子先生。スペイン語表現に関するエッセー集で、豊富なスペイン生活体験に根差した興味深いエピソード満載です。スペインの生活文化を知るのに最適な楽しい読み物にもなっています。

・・・・それ以外のコラム、エッセイも実に楽しく質が高い。その中でも、この森本先生の文章は、確かにスパイスが効いていて楽しいのだ。
スペイン語劣等生の私でさえ、そんなことは気にせずガシガシと読めて、読後爽やかさを味わえるものなのだ。
毎日、生活されている中で気づく表現の機微。ああ、スペインという風土と人がしっかりと伝わってまいります。・・・

詳しくは、『会話にスパイスmas masおいしいスペイン語〜 森本祐子著〜』(kotetsu談話室)をご覧下さい。

[瓜谷]

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2009年5月11日 (月)

スペイン図書情報:『漂泊の王の伝説』

403540480209_pc_tzzzzzzzjpg スペイン語学科の松下直弘先生が翻訳された小説『漂泊の王の伝説』(ラウラ・ガジェゴ・ガルシア)が評判です。アマゾンのカスタマーレビューでも星平均4.5と非常に高い評価!

スペインのバルコ・デ・バポール児童文学賞にかがやき世界八カ国で翻訳された傑作歴史ファンタジーです。

今日はその書評をご紹介します。きっとあなたも読んでみたくなりますよ。

少し気が早いが、今年読んだ児童書の中で一番おもしろかった作品を挙げるなら、迷うことなく本書だ。
(中略)
とはいえ、ある程度読書を重ねてゆくと、時間を忘れるぐらい夢中になって読み耽る、という読書体験は年々少なくなってくる。とりわけ児童文学は、既存の作品の二番煎じ(ひどい場合は三番煎じ)が多いので、その中で心動かされる作品に出あうことは稀である。
ところが、この『漂泊の王の伝説』には久しぶりに圧倒された。これぞ、読書の醍醐味。現代版・アラビアンナイトの誕生だ。

続きは、『「漂泊の王の伝説」ラウラ・ガジェゴ・ガルシア』(ぐらんぼん)をご覧下さい。

[瓜谷]

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2009年3月12日 (木)

スペイン語版「日本語学習・生活ハンドブック」

_p1060621s へー、こんな文化庁はこんな便利な出版物を出していたのですね。

日本で生活しようと考えている外国人の友人がいたらぜひ教えてあげたいものです。

日本語学習法だけでなく日本の習慣や役所の諸手続の方法もわかりやすく解説されています。

スペイン語版もあり、うれしいことに無料でダウンロードまでできちゃいます。

日本語とスペイン語の対訳になっているので、スペイン語を学習している日本人にもおすすめです。

解説記事がPepino氏のブログにあったのでご紹介します。


Ayer en la Kokusai Hiroba de Acros, Magí y yo encontramos esta Guía de Aprendizaje del Idioma Japonés y de la Vida en Japón, un libro gratuito que ha elaborado la Agencia de Asuntos Culturales de Japón para ayudar a los inmigrantes a adaptarse a la vida en Japón. Está disponible en coreano, chino, portugués, castellano e inglés desde el 15 de enero de 2009.

昨日アクロスのこくさいひろばでマジと一緒にこの「日本語学習・生活ハンドブック」を発見した。文化庁が制作して無料で配布している、外国人が日本での生活を楽にするための本です。21年1月15日から韓国・朝鮮語版、中国語版、ポルトガル語版、スペイン語版と英語版があります。


この続きは、『Guía de Aprendizaje del Idioma Japonés』(pepino)をご覧下さい。

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覚えておきたい関連スペイン語表現 

Guía de Aprendizaje del Idioma Japonés y de la Vida en Japón 日本語学習・生活ハンドブック

adaptarse a la vida en Japón 日本の生活に適応する

[瓜谷]

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2009年2月 9日 (月)

スペイン情報:Lazarillo de Tormes

B0146907_9244526 以前、飯野先生が「サラマンカ大学に留学するのに、Lazarillo de Tormesを知らない学生がいるんだよ」と嘆いていましたが、みなさんはだいじょうぶですか。

スペイン16世紀の有名なピカレスク小説のタイトルですが、物語の最初の舞台はサラマンカで、今では、トルメス川のローマ橋の側に彫像も建っています。見たことありますか。

・・・ラサリージョ少年は、盲人や落ち貴族、郷士、宗教関係者などに奉公し、彼らの偽善や虚栄を目の当たりにしながら 「ずる賢こい処世術」 を学んで行くわけです。

・・・さてさて、「Lazarillo de Tormes」ですが、これを読むと、スペイン人とは何ぞやが見えてくる。時代は違えども、基本となる魂は今も昔も同じなのかしら。日本人ならサムライ魂か。

詳しくは、『Lazarillo de Tormes』(Days of Being Wild in MADRIZ )をご覧下さい。

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覚えておきたい関連スペイン語表現 

La novela picaresca 悪漢小説
el ciego 盲人
el perro lazarillo 盲導犬
la estatua 彫像, 立像
Se elevó una estatua en honor de Lazarillo de Torme ラサリージョ・デ・トルメスに敬意を表して彫像が建てられた。

[瓜谷]

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2009年2月 8日 (日)

雑誌情報:ラテンアメリカのポップカルチャー特集雑誌

510rjkpmcnl 現代ラテンアメリカのポップカルチャー(音楽・ファッション・アート・文学・映画・旅)に関心のあるあなたにオススメの雑誌が発売されました。

2009年2月6日発売のスタジオ・ボイス3月号はラテンアメリカ特集です!!
そこで、メキシコのオルタナティヴ・カルチャーを大々的に取り上げています。
こんな特集は今までなかったでしょう!!


この続きは、『本日発売!スタジオボイス2009年3月号はラテンアメリカ特集!』(名代☆日々是メキシコ)をご覧下さい。

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覚えておきたい関連スペイン語表現 

la revista  雑誌 
la editorial 出版社
el artículo 記事
el número especial 特集号
la tirada 発行部数
La revista tiene una tirada de diez mil ejemplares. その雑誌は発行部数10000部だ.

[瓜谷]

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2009年1月19日 (月)

図書情報:「ラス・カサスへの道」

Lascasas200811 みなさんは、ラス・カサス神父のことをご存じですか。
16世紀スペインの征服者達がラテンアメリカの先住民族に対して行った残虐行為を批判し続けたスペイン人神父です。
今日は、この勇気ある神父の足跡を追った「ラス・カサスへの道 --500年後の〈新世界〉を歩く」の書評をご紹介します。


・・・とはいえ、この本でとりわけ驚かされるのは、そこかしこで発揮される著者の旺盛は批評精神だろう。訪れる先々で過去や現在、歴史や政治、さまざまな社会問題や事件が縦横に語られ、独自の批評が加えられる。キューバではチェ・ゲバラとラス・カサスが対比され、パナマではガルシア・マルケスや松尾芭蕉、あるいは海賊ドレークや征服者ピサロが想起される。過剰なまでに繁茂する思考は、ラス・カサスの言説と同様に挑発的である。

詳しくは、「ラス・カサス」(ラテンアメリカ文学雑記帳――anexo)をご覧ください。


[瓜谷]

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2009年1月12日 (月)

図書情報:『百年の孤独』

51dp351dt4l_sl500_aa240_ 『百年の孤独』Cien Años de Soledadは、コロンビアが誇るノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの代表作です。世界各国でベストセラーになり、ラテンアメリカ文学ブームを巻き起こした作品です。しかし、名前は聞いたことがあるけど、読んだことはないという人が大部分ではないでしょうか。

いい書評は、ぜひその本を読んでみたいと人に思わせるものです。今日紹介する書評を読むと、きっとあなたもこの偉大な作品を読んでみたくなりますよ。

面白い批評を読むと、自分でも批評を書いてみたくなるから不思議である。
というわけで、ストレートに自分の一番好きな小説の一つである「百年の孤独」について書いてみた。

この続きは、『「百年の孤独」の書評』(ハックルベリーに会いに行く)をご覧下さい。

百年の孤独(Amazonの書籍情報)はこちらです。

[瓜谷]

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